クングムさん:そのほかにどういう車種が脅威なの?
ドクター・カー:カムリのほか、RAV4(3210万−3490万ウォン=約249万 −270万円)、カムリ・ハイブリッド(4590万ウォン=約356万円)、プリウス(3790万ウォン=約294万円)の計4車種が発売されます。カム リ・ハイブリッドは、中・大型セダンに乗りながらも親環境や先端技術にかなりの関心を寄せる中産層以上の顧客、RAV4はライバルの日本車や韓国の準中 型・中型SUV(スポーツタイプ多目的車)に乗り、アウトドアスポーツにかなりの関心を寄せる若年層をターゲットとしています。燃料1リットル当たり 29.2キロと、韓国最高の公認燃費を誇るプリウスは、当面の販売よりも、韓国政府が最近重視しているエコカー市場を先導し、トヨタのブランドイメージを 高めようという戦略車種です。日本政府による税制支援が終わる来年春までは、日本の内需を賄うことも大変な状況です。韓国のエコカー市場の展開状況を見極 めながら、来年夏以降、本格的な販売に乗り出すものとみられます。
クングムさん:トヨタは1カ月の予想販売台数を、今年は500台、来年は700台に定めましたね。この程度の規模なのに、なぜトヨタの進出は恐ろしいといわれるの?
ド クター・カー:トヨタが本当に恐ろしい理由は、当座の販売価格のせいだけではありません。輸入車を買いたいと思う韓国の顧客が一番悩む部分、つまり「アフ ターサービスに対する不満や維持費の負担が大きいのではないか」という問題を確実に解消していくという戦略を取っているからです。韓国に五つあるトヨタの ディーラーの建物の地下には、簡単な整備が可能な施設が整っています。輸入車としては最大規模の大型整備工場も、別に備えています。トヨタの五つのディー ラーが備えている整備施設の規模を考慮すると、トヨタが来年から月に2000−3000台販売しても、顧客サービスの維持に全く問題はない、というのが業 界の分析です。
クングムさん:それなのに、なぜ販売台数を高く設定しなかったの?
ドクター・カー:それが、今までトヨタ があらゆる市場で取ってきた戦略です。最初は販売目標を低く抑え、ライバルの抵抗を小さくします。来年以降、顧客の反応が良くなれば、「韓国の顧客の要請 に応じ、供給量を増やすことにした」ということで、販売拡大戦略を取るでしょう。最初に個々の顧客を満足させることができれば、販売拡大は時間の問題だ、 というのがトヨタの考えです。絶対に急ぎません。
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